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【書評】仕事道楽―スタジオジブリの現場 このエントリーを含むはてなブックマーク

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143)仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143)
(2008/07)
鈴木 敏夫

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どんどん引き込まれて読むことが出来た。
そして今年読んだ新書の中では、最も面白く刺激を受けたような気がする。
クリエイティブな職種の方には、大推薦の一冊。

ジブリ・プロデューサー鈴木敏夫氏が、自らの経歴と、
身の回りの人々とのエピソードを通して、ジブリ作品の誕生が続かれている。


スタジオジブリの特徴は「内容的評価」と「興行的成功」を両立させている点にあると言えます
1)完成度の高さ
2)過去に積み上げてきた実績
3)確固たる方針で展開される大規模な宣伝


いい作品を作っても、実績がないと判断して貰う舞台まで持っていくことまで大きな労力が必要となるし、
それが何であるかしっかりとしたベクトルで消費者に伝えないことには、
すんなり作品を捉えて貰うことは難しい


プロデューサーとは結局、言葉をどう使いこなすかという仕事


現場を纏め上げるには調整能力が必要であり、
そのためには現場一人一人に対して的確な言葉をかけて思いやりをもつ必要もあるし、
消費者に受け入れてもらうための言葉も選ぶ必要がある。

外の内の摩擦を緩衝材のように吸収する役割をあるのかもしれない。

才能と誠実さのバランスは難しいけれども、その両方が絶対に必要


才能があっても誠実さがないと組織を纏めることは難しいし
誠実さがあっても才能が乏しいと、信用を得られることが難しい。

日々学び、それを誠実にアウトプットしていくことが大切なんだろう。

・まじめだけとまだ力が足らないという人がいると、みんなそれを助けようとする。助けるなかで、助けている人自身が新しい面を出して伸びていく。これが組織であることの良さだし、単なる「一匹狼」の集合だと、力は単純に足し算で、下手すると引き算になってしまう。


組織は掛け算にもなるし足し算にもなる。(×0だってある)
みんなで力を合わせて掛け算にしていくために必要なことは助け合いを含んだコミュニケーションだと思う。
少なくともプロジェクトレベルである程度の指針を掲げ、同じベクトルで進んでいくことが、組織としての仕事の成功には不可欠のような気がする。

考えられることは全て考え、いろいろな想定をして対策を練っておく


本書で頻出する文節。
現場の道しるべを示す人は、現在のルートだけではなく、そのルートからそれてしまった場合のリスクも考慮していないといけない。

納期ギリギリにトラブルが発生した場合はどうするか?
納期に間に合わなかったらどうするのか?

など、仕事をしていると考えら得るリスクはたくさんあるけれども、実際に事前で考えることはある程度の可能性(高い割合)
がなければ考えてないことが多い。
少しでも可能性がある場合は、常にリスクを念頭におき、対処できる準備をするのもプロジェクトの長の役目なのだろう。


鈴木氏の、宮崎駿、高畑勲、そして徳間書店関係者の方に対しての愛を感じた。
組織を纏め、そしてよい作品を作り上げるには、
プロデューサーは現場の人達を好きでないといけないんだと思う。

仲間が嫌いとか、そんなので良い作品が生まれる分けないよね。

本当に良い新書です。しつこいですが推薦の一冊。

以下、抜粋
・やってきたことを覚えようとは思わない。というより、忘れてしまった方がいいと思っていて、ときには忘れる努力もする。
・終わったものは終わったものであり、いま動いているこの瞬間が大事である。
・忘れてしまう記憶などたいしたことないんだ。
・教養の共有の程度は相槌の打ち方にあらわれますから
・わかったように相槌を打つ人。これは弱さだと思う
・相槌を打つには、もとになる教養が必要。ベースが必要、ベースが必要、データが必要。
・一番緻密なタイプを選んでしまいました。
・プロデューサーで最も大切な仕事は監督を味方につけること
・プロデューサーは何よりまず、作り手の味方でなければいけない。
・トトロの時に破った原則
「おもしろいこと」
「作るに値すること」
「お金が儲かること」
・強引に既成事実を作ってしまうというやり方は、まさに「時と場合による」
・「副委員長・高畑としては確かにそういった。副委員長としては正しいことを言った。しかし、個人・高畑は違う」
・宮さんは何か大きな問題を抱えていると、それを解消するために、もう一つ大変な問題を作って、いま抱えている問題を小さくしようとすることろがあるんです。
・観に来てくれた人がどういうところに感心したかという感想をちゃんと調べて、宣伝に活かさなくちゃだめですよ。
・人と会うと必ず日記に期していた。それも半端じゃない(徳間康快)
・商業的な成功とスタジオの経営を両立させていくという困難な課題
・会社の維持・発展は二の次
・どこか他人事感がある(トップの大事な資質)
・直面する問題についてシュミレーションは徹底的にやり、考えられることはすべてやり、考えられることは全て詰める、という姿勢でこられたと思う。
・ものの名前を覚えてもらうのに5億、それが何かを知ってもらうのにさらに5億
・現実には間違っていたり、軌道修正が必要になったりします。その時は潔く誤る。
・ミーティングの数は膨大。勤務時間外にやっているわけだから、楽しめないと参加した人には申し訳ない
・若いメンバーの参加
・経験がないから出てくる発想
・全員に意見を言わせる
・自分の意見を用意せずにのぞむ
☆スタジオジブリの特徴は「内容的評価」と「興行的成功」を両立させている点にあると言えます
1)完成度の高さ
2)過去に積み上げてきた実績
3)確固たる方針で展開される大規模な宣伝
・うまくいったときに何が嬉しいかといえば、「自分がとらえた現代が当たってた」ということなんです
☆プロデューサーとは結局、言葉をどう使いこなすかという仕事
・「わからないものをわかるものに置き換えたい」という欲望があります。その手段として言葉が必要になってくる
・現代で言葉をつかむ
・プロデューサーの仕事として最も重要なことのひとつは見取り図を書くことです
・地図は空間把握、時間把握の表現
・プロデューサーや編集者はそういう見取り図を描く仕事ですから、この感覚は鍛えなければならない。
・ひとりの職業人になりなさい
・「会社が必要がなくなればつぶしてもいい」と言い回っている人間として、彼らの人生・生活まで背負い込みたくないから、責任逃れでもありますが
・他の会社に行って、居心地がよければそのまま帰らなくてもいいよ
・力があるけど時間がデタラメという人がいますでしょ。朝きちんと来て夜もちゃんと帰る、という人がどうしても出来ない人がいる。そういう人たちのために作ったスタジオ(離れにあるジブリ第四スタジオ)
・外の血をどう導入するか
☆才能と誠実さのバランスは難しいけれども、その両方が絶対に必要
☆まじめだけとまだ力が足らないという人がいると、みんなそれを助けようとする。助けるなかで、助けている人自身が新しい面を出して伸びていく。これが組織であることの良さだし、単なる「一匹狼」の集合だと、力は単純に足し算で、下手すると引き算になってしまう。
・みんなで力をあわせてやったほうがいいし、毎日が楽しい
・「失敗してもいいからやる」という姿勢が乏しい(団塊ジュニア)
・やってみなければ見えないものがある
・「すみません、私の責任です」(中略)自分の責任と思えないときはそんなことを簡単にいうもんじゃない
☆考えられることは全て考え、いろいろな想定をして対策を練っておく
・「おちこぼれをつくらない」「反対があるときは徹底的に説得する」
・ぼくにはライバルだと思う人はいません。人をそういうように捉えない
・「人間でいちばん大事なのは要領、こつこつ真面目にやるやつは馬鹿だよ」(鈴木氏の親)
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  1. 2008/09/08(月) 00:00:00|
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