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【書評】分福茶釜 このエントリーを含むはてなブックマーク

細野晴臣分福茶釜細野晴臣分福茶釜
(2008/06/03)
細野 晴臣鈴木 惣一朗

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『人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。』

細野晴臣氏と鈴木惣一朗氏が人生問答。
(こちらでも一部掲載)

頭で考えていることは自分の一部であって、ほとんどが無意識が支配しているんだろうけど、
細野さんはそれを素直に受け入れているようで
それを軸として、自分の生き方を柔らかく語っていて、
いい感じに脱力して、羨ましく読み進めることができた。
60歳になったら、細野さんみたいなジジイになりたいなぁ(笑)

何か生きにくい世の中になっているって、最近特にと感じるけれども、
こんな時だから、「ああだこうだ考えず」に、どうせ「自分の意思でしか生きられない」
のだから、素直に感じるまま、後悔しないように進むしかないのかなぁ、
なんて思う。

世間のこと、世界のこと、老いること、祈ること、よりよく生きること、
こんなことを小声で話している細野さんの言葉は
作られている音楽と同じように心にすーぅっと、押しつけではなく染みこんできて、
読んでいるときは、その文章の空気からか、時間の進み方がゆっくり感じられた。

細野さんは、嗅覚について、
レコードには場所の匂いがするけど、i-podには全然匂いがしない、と語っていたけど、
感覚的なものが失われているということなんだろうな。

細野さんの音楽が好きな人は、本書を読むと感覚的なところを共感できると思うので、
より深く音楽が聴くことができるようになるかもしれませんよ。

この本から出る空気好きだな。

以下抜粋。



・考えは変化しても、悩みそのものはあまり変わらない。
・人は未来が見えなくなると過去にこだわるようになるんだ
・二つにわかれているようで、先は一緒になっているんだ。
・悟りというのはひとつの世界じゃなくてプロセスなんだと思う。
・何をやっても厳しすぎすのはよくないなっていうのかね、楽しくないとよくないって、そういう風になってきた。
・「不二一体」って言葉が出てきて、ようするに昔の人は「頭で考えることと実際の行動を直結してきた」と書いてあるんですね。
・「不二一体」ってのは、ある修行を通してじゃないとできないことだね。
・孤独に耐えられない人間はモノはつくれない
・昔の広告宣伝っていうのは、家族に対して、ホームに対してなされていた。家庭という単位。それが崩壊したせいで個人に向けられてくる。それはとてもキツイことだなと思う。
・人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。
・今の若者の特徴のひとつは、自分を守りすぎてコミュニケーションを遮断しちゃうってことだと思う。
・今の若い人の心って柔らかく弱いんだろうね。キレイなんだと思う。ピュアでね。だからこそ守らないと崩壊しちゃう。だから周りを固めちゃう、ヨロイカブトで。
・最近は稼げないミュージシャンと世間との格差がない。
・頭で理解することはできる。でも皮膚感覚で理解ができていないんだと思う。
・本当のことは小さな声でひそひそ語られる
・(沖縄の人は)言葉の外を感じ取る能力にたけている
・思われるより思ったほうがいい
・自尊心っていうのは嫉妬に結びついてるものでロクなものじゃない。
・仏教では欲を持つなら、大欲に目覚めろってよく言う
・(悩みとは)聞いてあげるっていう行為が一番効果がある
・起こることに関しては受け入れる。去る者は追わず、来るものは拒まず。でも、本当に大事なものはとことん追い求める
・モノづくりっていうのは何かが自分を通して過去から未来に通っていくだけで風に感じた。自分がどこにいるかっていうことを知ることは、人間にとって大事なこと
・ものごとには完全な自由ってのはなくって、やっぱり枠っていうものがある。どんなものでもそうだよ。

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  1. 2008/12/28(日) 22:00:00|
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