

風邪を拗らせたまま帰省したせいで、着いた早々そのまま実家の2階で布団に寝込んでいる。
本来の予定では昨日より妻方の家族とともにスキーに出掛ける予定であったが、熱が一向に引かないため、申し訳なく妻を部屋の中から見送り、私は実家で療養することにした。
昨年帰省した時は、異常気象のせいか全く積雪しておらず違和感があったが、今年は去年の分も合わせたかのように例年に増してスニーカーがすっぽり埋まるほど一面雪が降り積もっている。
雪があると不便であるが、不思議と安心するものである。
東北地方では初詣のことを、元朝参り(がんちょうまいり)と呼んでいる地域が多いようで、私の実家も例外ではなく、そのように呼んでいる。
元日には「元朝参りにいがねーのがー」と、1階より声が聞こえていたが、体調不良のため寝たふりをする。
といっても、去年はあまりいい年ではなかったこと以上に、先祖代々、実家で管理している神社ということもあり、行かないわけにもいかないので、鼻をすすりながら、私だけ、1日遅れで夕方一人近所の神社まで歩いていくことにした。
外は深々としていた。
夕方にもなると途中人とすれ違うこともない。
遠くから聞こえるカラスや犬の鳴き声が冷たい空気の中に響いている。
そんな静かな雪道歩き、神社まで進む。
雪が積もっている小さな田んぼ道を、きゅっきゅっ、と、音を立てながら歩いていると、高校生までこの地で過ごしてきた事を思い出す。
寒い中、通学した時を思い出すと、何故か連鎖して良いこと悪いことと、余計な当時の情景が次々に頭に蘇る。
お地蔵さんに降りかかっていた雪を振り落として、いつもと同じように何も考えずに手を合わせる。
ここから離れ10年以上経つ。
風景はきっと大きくは変わっていないはずなのだが、最近は嫌なところしか見えなかったあの頃とは異なる風景が見える。
仕事から離れ、田舎に戻り心をリセットする。
自分の心と向きあうとはこういうことなのか。
田舎は自分の心の鏡なのかもしれないと気がついた。
何も予定を立てず、2階の窓ガラスから寝間着のまま岩手山をふと眺める。
心の奥深くまでも癒されていることを他力本願のように考える。
早く風邪治さないとなぁ。
- 2008/01/02(水) 19:23:28|
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